インドネシアで銀行のカードを紛失

マカッサルでの最終日を迎え、これからバリへ向かうという日。にもかかわらず、１つ問題が起きました。インドネシア人のSさん、銀行のカードをなくしたというのです。いくら探しても見当たらない様子。

思い当たるのは空港近くのATMでお金をおろしたときに、カードをとるのを忘れてしまったのではないかとのこと。空港でお金をおろしてからもう1週間ほど時間がたっているので、かなり絶望的ではありますが、ホテルから近いBNI（インドネシア国営銀行）の支店に行ってみました。

番号札を取って、少し待たされましたが、案内がきてカウンターの人に相談します。このあたりのシステムは日本と同じようです。

すると、この支店ではわからないので、遺失物を取り扱っているお客様センターのほうへ行って問い合わせてほしいとのことでした。それでも見つからなければカードの使用を停止する必要がありますが、預けていた金額も引き出せなくなるようです。

ということで、カレボシ広場近くのBNIの支店へ行きます。そこで、事情を話すと、別の部屋に案内されました。そして係のおじさんが、ノートに手書きで書かれた膨大な紛失物記録を丹念に探してくれます。すると、ありました。Sさんの名前が記載されています。カード番号から調べて書いてくれていたようです。話によればATMの清掃員か誰かが届けてくれたようです。

マカッサル最終日の午前の予定がカード探しとなってしまいましたが、これはこれで貴重な体験をさせてもらいました。日本では落し物がよく見つかるとか言われますが、インドネシアでも銀行のカードが見つかるという奇跡。いや、奇跡ではなくけっこう見つかるのかもしれません、なにしろ分厚いノートに膨大な記録が書いてありましたから。