ビラ・ビーチへ行く(6) 美しい海を守る
恐怖の強盗騒動(勝手にそう思っただけですが)から一夜明けて、朝のビーチへ向かいます。12月はインドネシアでは一般的には雨季ですが、朝は比較的いつも天気がよく、いい眺めです。せっかくの真っ白な砂浜なので、沖から流れついた流木が無ければもっときれいなんだけど、なんて思いますが。
さて、ビーチのほうへ降りていくと、なにやら女性のみなさんが頭に何か乗せて歩いているじゃないですか。何してるんだろう???と思っていると、また他の女性がやっぱり頭に荷物を乗せて歩いてきます。
連れのインドネシア人Sさんにお願いして、彼女たちに何をしているのか尋ねてみました。すると、彼女たちは朝の清掃をしているのだそうです。地元の方たちも、ビラビーチの砂浜を愛しており、美しい姿を観光客に見せたいということで、毎朝、流木を集めて砂浜から別の場所に運んでいるとのこと。なんとなくインドネシアという国は自ら清掃などしないんじゃないかという思い込みがあったのですが、それは偏見でした。もちろん、きれいな砂浜がさらに観光客を呼んで地元が潤うということなんでしょうけど、そうだとしてもきれいな海を守ろうとする姿は美しいです。
私たちが行った時間は8時頃でしたが、この時間にはすでにその日に流れ着いた大方の流木が階段の近くに集められていて、後は上に運ぶだけという段階だったようです。やけに流木が多いなと思ったのはそういうことだったのですね。そして、ビーチの奥のほうへ歩いていくと、流木やゴミがすでに清掃された後の美しいビラビーチにひたすら感動することになりますが、それはまた次の記事で。