バリの年越し
本日は2012年の12月31日。日本での大みそかは、なんとなく年越しそばを食べながら家族で紅白歌合戦を見て、除夜の鐘をききながら静かに年を越す。そんな年が多かったように思います。一方で、海外では年越しはにぎやかに祝うなんて話もよく聞きます。バリも例外ではなく、海岸でお祭りのように花火や爆竹で騒々しく新年を迎えます。
私たちが滞在しているサヌールは、もっとも騒がしいであろうクタ地区よりもずっと穏やかな場所ですが、それでも夜になるとけっこう花火とかで騒がしくなるとホテルの人に教えてもらいました。せっかくなのでSさんと見に行ってみようということになりました。
でもその前に、ディナーを。大みそかなのでちょっと豪勢なシーフードを食べることにしました。注文したエビや魚を豪快に店の前で焼き上げてくれます。プリプリのエビは食べごたえも十分で、リッチな気分になれました。
海岸へ行ってみると、カウントダウンが待ちきれないようで、もうすでに花火がけっこう打ち上げられています。欧米の年配の方はテラス席でゆっくりとお酒を飲みながらおしゃべりしたりしていて、インドネシアや欧米の若者が花火や爆竹を鳴らしています。花火といっても、日本の花火大会のような美しいものではなく、数十メートルくらいの高さでパーンと単発で終わってしまうしょぼいものです。それでも、数キロに続く海岸の至る所から花火が打ちあがっているのでそれなりに盛り上がります。もうすぐ12時というときには、海岸にいるみなさんいっせいにカウントダウンを始めて、12時になると、まだそんなにあったのかというくらい、花火がたくさん打ちあがりました。
12時をまわったので、ホテルに戻ろうとすると、いつもはそれほど車やバイクの通らない時間ですが、この日はどこからやってくるのか、かなり交通量が多くて道路を渡るのに一苦労しました。
静かなサヌールもこの日はやっぱり特別なようです。たまには、こんな騒々しい年越しもいいですが、静かに年を越すという日本の習慣が特別なもののように思えてきて、また守るべき伝統のような気もしてきました。