ウブドの散歩と田園風景
モンキーフォレストで、猿に威嚇されて不機嫌になってしまったSさんと、今度はウブドの散歩をすることになりました。地球の歩き方に載っている、モンキーフォレスト発~絵画の村プヌスタナン行きのルートです。
モンキーフォレストを出て少し歩くと、至る所にバリっぽいお寺がたくさんあり、お供えがされていました。また、このあたりでは、頭の上に荷物を載せて歩いている女性をよく見かけました。
地球の歩き方に書いてある通り、大きな橋を渡り、右折して、しばらくすれば田園地帯・・・
あれっ???
無い????
もしかして???
道を間違えたようです。間違えようがない感じだと思っていたのですが、あっさりとどこかで間違えました。今思えば、「集会所で右折」というのを忘れていたようです。
そのままうろうろをさまよっていると、地元のおじさんが声をかけてくれました。Sさんにお願いして、「田園風景を見たい」と伝えたら、おじさんが陽気に、
サワ~、サナ~
サワ~、サナ~
サワ~、サナ~
サワ~、サナ~
と、身振り手振りも使って連呼し始めました。
何事かと思ったんですが、インドネシア語で、サワ(sawah)は「田んぼ」、サナ(sana)は「あちら」という意味だそうで、「田んぼは向こうにあるよ」と教えてくれたのです。お礼を言って、とぼとぼ歩いていると、またオジサンが追っかけてきて、「ついてこい」と言うのです。「ひょっとしてガイド料とかとられちゃうやつだろうか?」と心配になりましたが、悪い人にも見えません。草むらのようなところに作られた畦道をついていくと、そこで、田んぼを見せてくれたのでした。いや、まさかこんな思いっきり田んぼをど~んと見せてくれるなんて思いもせず、感激してしまいました。写真も撮ってくれましたし。
なんだか申し訳ないので、チップを渡そうとしたところ、やっぱり「いや、そんなつもりじゃないんだよ」と断られましたが、こちらも大変いい体験をさせてもらったのでぜひもらってくださいとお願いすると、お礼を言ってもらってくれました。道を間違えたおかげで、素敵なおじさんに会えてよかったです(^_^;)